2017 10月 アメリカ レイクハバスにて行われた 2017Blowsion IJSBA World Final スラロームクラスで、日本人が1、2、3位を獲得すると言う、素晴らしい快挙を成し遂げました!!!
日本人として、こんなにも誇りに感じることがあるでしょうか!!!
2017 10月8日(日)2017Blowsion IJSBA World Final チャンピオン
関 泰光選手(S−1ライダー)
本日、スラロームクラスでのワールドチャンピオンの関選手と2位の知久選手(S−1ライダー)、そしてお仲間たち(S−1ライダー)がご来店してくださいましたので、ワールドファイナル レイクハバスでのお話をお伺いしました。
「去年のハバスでのスラロームコースは、かなり大きなコースだった(タイム 39秒)」との情報から、日本で行われているS−1コース(タイム 18秒前後)よりも大きなスラロームコースでの練習を積み重ね、ジェットの調整もそれなりのもので整えて行ったそうです。
関選手と知久選手がレイク ハバスに到着後、本番のスラロームコースを見に行ったら、なんと、日本のS−1と同じような細かいコースが設置されていました。
(ちなみに、練習走行では、本番のこのコースは誰も走ることはできません。)
もしかしたら、本番前だからかな?直ぐに大きなコースに変更になるのであろうと思い、何日か様子を見たのですが、毎日同じコースがそのまま設置されているのを見て、「今年は、この細かいコースなんだ!」と確信したようです。
スラロームのコースが、選手たちに事前に知らされないと言うことにまず驚きです!
ここに来るまで大きなスラロームコースを想定して、ジェットの調整や練習をしてきているため、調整のし直しをそこから始めたそうです。
ハバスへ持ち込んだパーツは、フルオーバーホールが3回できるくらい(大きなコース用に)用意していたそうです。
何が起きても大丈夫なように。
日ごろ利根川で練習しているブイも持参して、練習会場のボディービーチにて練習走行を繰り返しました。
用意周到です。1ミリの不完全さもジェットに無いように、自身の実力を100%発揮できるようにと。
ジェットに対して、真っ向から全精力を注ぎ込む熱意とリスペクトを感じました。
しかしそれは、大きなコースを想定しての調整だったのです。
本番に間に合わせるため、毎日毎晩小さなコースのためのジェットの調整が続きました。
フルオーバーホールが3回できるようにと用意した大量のパーツは全て、大きなコースのために用意したパーツでした。
その中から、使えるものをチョイスし、できる限りの事をしたそうです。
時間的に、本番までに間に合わせて、無事に走れるかどうかはギリギリだったとのことです。
練習走行最終日、なんとか1時間だけ全開走行が可能となりました。
関選手の、「どんなことにもくじけず諦めない強い思い」が、最後の最後で愛艇に通じたのだと思います。
練習走行日なども、毎日夜が明けきれぬうちにレンタルした一軒家を出発し、誰よりも早く知久選手とメカニックと共にボディービーチ(練習会場)入りしていたそうです。
今回の勝利のことを関選手は、
「ハバスの女神が俺に味方してくれた!」とおっしゃっていました。
その理由として、いくつかを話してくれました。
コースが自分の得意とする、小回りの利くコースであったこと。
ジェットが1回も壊れなかったこと。
ハバスに来ている間の一週間、体の調子がここ数年の中で一番良く、足の痛みが無かったこと。
神がかったように幸運が続いたそうです。
関選手は、足が悪く、日頃から足の痛みが日常的にあるのだそうです。
痛みがあるのに、練習をしていたり、レースに出ているなんて一切知りませんでした。
私はそんな素振りを、見たことも聞いたこともありませんでした。
痛みを堪え、誰よりも努力を続けてきたということなのです。
〜原因がなければ、結果はうまれない。〜
私にはハバスの女神が、そう微笑んでいるように感じました。
下一番左 関選手、下左から2番目 知久選手