ジレンマ
まだ暑さは残るものの、今年の夏もカレンダー上ではそろそろ終わりです。
この夏を振り返ると、特にお盆の頃は天候が悪いわけでもないのにボートオーナーの動きが悪かったように思われます。
下手をすれば普通の土日の方が忙しかったかも?!
この牛窓は『日本のエーゲ海』と呼ばれ町内に二つの海水浴場、そして沖合の島々に多くの砂浜を有するということで昔からウォータービークル(水上オートバイ)には最適のロケーションとなっております。
それこそ、この私も昭和50年後半のころから愛好者の一人でありましたが、特に平成のバブル期からは一気に庶民化、平成8年頃は年間登録台数1万台(現在は約3千台)を超えるまでになりました。
しかし、ウォータービークルの急速な増加も日本の海辺のインフラ整備に結び付くこともなく、やがては無秩序な海辺の利用で地元住民、漁協と摩擦を生じ社会問題化するようになりました。
当社もウォータービークルを取扱っている以上、地元からは次第に諸悪の根源とヤリ玉にあげられるようになり平成10年販売・修理・保管全てを断念しました。
*小型船安全協会、PW安全協会、牛窓海上安全連絡協議会、牛窓漁協組合員活動等で安全啓蒙活動は行っていました。
…少し前振りが長くなりましたが、この夏は切なくもジレンマを感じたことがあります。
この牛窓で先祖代々永住し海の商売をする以上、地域住民とトラブルわけにはいかないと、ウォータービークルの取扱中止という苦渋の決断をしたのに、この夏も他店販売艇のエンジントラブルや燃料補給の要請(SOS)が頻繁にありました。
もっとも程度の悪いオーナーは許可なく桟橋に一週間も係留、移動させなかったという事例も…
お願いですから、街中のウォータービークル屋さんはもう少しオーナーの面倒をみてあげて下さい!
過去のブログはこちらをご覧下さい。