『船齢』

2018年04月01日

今や人も船も高齢化社会。
小型船舶の新艇登録数はバブル景気の80年後半から90年代にかけてがピーク。
その後新艇登録数は減り続け現在はピーク時の約3割に止まる。
巷で中古艇は少なくなったと言われている。が、しかし実はそうでもない。
正確には船の加齢で我々業者が商材として扱える物件は減少したが、絶対数はむしろ増加した感さえある。
バブル期大量販売された船も既に30年経ち耐用年数を迎えつつある。
機能優先で美観を重んじない業務船は別として、業者がプレジャーボートを小売する場合、やはり船齢が20年を超えて来ると厳しい。
もっと古い25年、30年落ちの再販になれば個体差はあれ、ユーザーの満足を得ようとすれば再生費が仕入れ価格を上回ることも珍しくない。
勿論この再生もメーカーからの部品調達が可能な場合に限られるわけだが...
このゾーンの多くが、ノークレーム、ノーリターンの個人売買(現状渡し)になるのも納得のいくところだ。
弊社はこのゾーンを①再生販売②海外輸出③廃棄処分に選別。
来店のお客様に在庫ヤードのボート(ネット非表示)を売って欲しいと言われるが、業者として責任が持てないという理由でお断りしている。
昨今、産廃業者の営業が増えたことからも③廃棄処分艇の増加が窺える。
登録年度ごとの登録数と賞味期限を鑑みれば、この現象も後数年で納まるものと思われる。

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イスズキングフィッシャー解体廃棄

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ヤマハFR18&ヤンマーFX20共に輸出

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昭和の名艇UF23(タックル)も今や輸出

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ヤマハSTR29の運命は如何に?

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