i-Pilotって実際効くの? 風速8mでその能力を検証してきました!
皆さんこんにちは。ヤマハボート横浜店の安田です。
先日、葉山マリーナにて試乗会を行ったのですが、その際にi-Pilotの効き目を検証する機会があったので、その簡単な使い方と能力をご紹介したいと思います。正直、定点保持のスポットロック機能には驚かされました!
i-Pilotとは
i-Pilot(アイパイロット)はGPS技術を利用したトローリングモーターです。走行航路を記憶させることができ、リモートコントロールによる操作でボートを目的のポイントへ、正確に、そして簡単にポジショニングすることができます。
風や潮流を気にせず、今まで以上に釣りを楽しむことが可能になりました。また、Bluetooth搭載により、スマホによる操作も可能になり、本体ならびにリモコンのソフトウェア更新も可能になりました。引用元:https://www.ysgear.co.jp/marine/play/ipilot/
主な機能
詳しい機能は上記URL(ワイズギア)でご確認ください。
ざっと説明すると。
①スポットロック機能・・・GPSと連動してその場に留まる定点保持機能。
②クルーズコントロール機能・・・任意の速度を維持して走行する機能。
③アドバンストオートパイロット機能・・・船の方角のズレを修正しながら設定した方角にボートをまっすぐ走らせる機能
④iトラック機能・・・設定したコースをトレースする機能
といった機能を持ったアイテムです。
今回はスポットロックの機能をメインで説明したいと思います。
とっても簡単i-Pilot使用方法
①レバーを下げてロック解除。i-Pilotのシャフトを一旦引き上げて②スライドさせる様に、プロペラ側シャフトを下げます。③カチッと言うまで下ろしてセット完了!
いかがでしょう?だいぶ簡単です。少しだけシャフトは重たいですが女性の方でも何とかなると思います。
それでは効果を検証してみます。
ちなみに今回検証で使用したのはYFR24です。大人気のフィッシングボートとi-Pilotの組み合わせです!
赤枠で囲った部分が今回の目印です。一人で操作、撮影しているので効果が分かり辛いかもしれませんが、
5分間i-Pilotのスポットロック機能をONにしてみた様子です。
1分経過
ヘッドが動いて、プロペラが回転を調整し、i-Pilotが留まろうとしているのが分かります。イメージとしては、「流されたから動いて戻す」というより「流れないようにヘッド・プロペラが動き続ける」といった感じでした。流石に1.5m以内に留まるよう位置をキープ。と謳っているだけのことはあります。船首をぴたっと固定しています。
3分経過
写真を良く見るとi-Pilotのヘッドが少し向きを変えているのがお分かりいただけると思います。絶え間なく動き続け、ポイントに留まってくれました。
結局、風速8mでも、5分間はほぼ完璧にポジションを維持できました。ちなみにスポットロックモードを解除したら風に流され、1分も経たずに約90度反時計回りに回ってしまいました。(葉山マリーナ入り口を向いていた船首はあっという間に江ノ島方面を。)
ちなみに帰りはi-Pilotのクルーズコントロールでマリーナまで帰りました。フルパワーにはせず、風のある中でも3ノットくらいの速度は出たように感じます。
実証してみて感じたi-Pilotの魅力
・効き目抜群のスポットロックでピンポイントで底を狙える。
・細かい移動もi-Pilotリモコンでできるので、ポイント探しが楽。
・常に舵の前にいる必要がないので、キャプテンも釣りに集中できる。
・使い方が直感的で簡単。
以上が私が実証中に感じた魅力です。iトラック機能も流し釣りなどで効果を発揮できそうですが、今回は時間の都合上、試せませんでした。
少し気になる部分
①格納中は少し邪魔?
これ、試乗会のお客様にも言われたのですが、
格納中、バウが狭くなる。と指摘されるお客様もいらっしゃいました。ウォークアラウンドはぐるっと歩けるのですが、左舷側バウのクリートを使って係留するときに少しだけ邪魔になるかもしれません。なぜこの位置についているのかというと、マリーナによっては取り付け位置次第で係留区画が大きくなってしまい、保管費用が高くなってしまうマリーナもあるためです。しかし、取り付け位置は変更可能です。
例えばこちらのi-Pilot搭載艇をご覧ください。この艇ではマリーナの区画に影響はないのでi-Pilotを正面に付ける事でウォークアラウンドのスペースを確保しています。
②電源の確保
i-Pilotは電気で動くので24ftサイズのボートに搭載する際には、バッテリーの増設が必要になります。24ftクラスのボートの係留区画ですと、陸から電気が取れない場所もありますし、陸電装置のないボートも多いです。取り付けを検討されている方は販売店さんとよく相談して、取り付けることをおすすめ致します。
総評
今回はあえてデメリットも書きましたが、実際はメリットのほうが大きいと感じました。
煩わしいスパンカーや釣りのときのアンカリングも必要ありません。FSRの代用にもなります。格納時に邪魔になるといっても完全にバウのスペースが潰れるわけでもありません。電源の確保については、マリーナやボート次第なので何ともいえませんが、つける事で釣りが快適になると思います。
YFR24ならば「電動ウィンチ・スパンカー・FSR」の取り付け費用と「i-Pilot」(バッテリー増設含む)の取り付け費用を比べるとi-Pilotを取り付ける方がお得になります。
※各装備にはi-Pilotではできない機能もあります。例えば、FSRは釣りの時だけでなくアフトデッキでの操船が可能になるなど。上記3点を完全に代替可能というわけではありませんが、釣りにフォーカスすれば上記3点よりも機能的なオプションだと感じました。是非ボートをカスタムする際には参考にしてみてください。
ヤマハボート横浜店では過去にSR-X、YFR24、YFRなど複数のボートにi-Pilotを取り付けた実績があります。新規でボートをオーダーする際は、是非当店までお越しくださいませ。また、当店で販売している中古艇であっても取り付けが可能な艇体も多数ありますので、気になる方は店頭スタッフまでお気軽にお尋ねくださいませ。
最後にi-Pilotを搭載した優良中古艇のご案内です。
SR-XX i-Pilot搭載・2015年登録アワーメーター75hの極美品
Price: ¥420万円
i-Pilotが搭載されたSR-XXです!人工チークデッキがおしゃれな一艇でボートの状態も良く、この夏までに売り切れてしまうと思います。また19ftのサイズは取り回しが良く、多くのマリーナで維持費が安いのも好ポイントです。下記のリンクに詳細を載せていますので、気になる方は是非ご覧ください。
当店ではSR-XX以外にも新艇・中古艇問わず、多くのボートが展示されています。気になる方は是非、お店まで足をお運びくださいませ。
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